作品個別の批評はそれぞれのページにかきましたので
こちらではこれから漫画を創る上でためになる!と思ったことを中心に
レポートします。多少重複してます。


去る2002年10月15日。
ちょっとした用で東京に向かう事になった姫谷さんは
せっかく東京に行くのだからと持ち込みに行くことにしたのでした。
その日の飛行機で帰らなければならなかったので色々悩んだ末、
プリンセス(秋田書店)、ネムキ(朝日ソノラマ)、なかよし(講談社)の3つをまわることに。
他の候補はステンシ●とか…。りぼ●は絶対合わないのでハナからパスで。
試しに花●め辺りも行って見たかったのですが。(こんなことで検索されたらどうよとかおもうので伏せます…。)

アポは5日前にとりました。
編集部の場所を考え、スムーズに移動ができるよう
なかよし→プリンセス→ネムキの順で予定を立てていざ電話を握ります。
リサーチの結果1時間おきが良いようでしたので1時、3時、5時で指定します。
プリンセスは3時に指定し、それでOKをもらえました。
なかよしは持ち込み担当さんが席を外しており、後でかけなおしますといわれて
かかってこなかったので(私はおっちょこちょいなのでTEL番言い忘れたような
気がしないでもない←アホやん…)こちらから電話し、1時は都合が悪いといわれたので
5時からでアポをもらえました。
ネムキの持ち込み担当さんはおやすみだったので次の日に電話をかけ、
残りの1時でOKをもらえました。



持込み用に作成したのは
エゴイズム・キマイラのぬくもり」。何とかギリギリで10日に完成。
他にB5以上のイラストを15枚ほど詰め込んだファイルと
(大きいイラストは描かないので年代はそれはもう3年前から最近のものまで幅広かったらしい)
永遠に風」、「アンコールの2作品も持っていきました。
(道案内に同行してくれた友人S嬢ありがとうv)

ネットで色んな方の持ち込みレポートを読み、すごいキッツい事言われたらどうしよう!!
と案の定ビビっておりました。もうすっごいビクビク。
言われないのはもっと悪いかもよ?なんてS嬢にいわれるもののビクビクブルブル…。
しかし直前に開き直りました。
言われてなんぼだ!びびってどうする私!
言われたことを取り入れていくんだ!

深呼吸して、いざ出陣。

 

1社目:ネムキ(朝日ソノラマ)
…恋愛っぽさがぷんぷんしてないとか思ったので試しに行って見た。

銀6郵便局の2階にある朝日ソノラマ社。
15分前に乗り込みました。
エレベーターで2回へ。扉が開いたらすぐ編集部でした。

――待って!受付とか無いんですか!心の準備が!!ああああああ!!

と心臓バクバクしながら持ち込み担当のM村さんを呼んでいただき、
編集部の端のソファーで原稿を見てもらうことに。


すごくじっくり見ていただきました。
まったり2〜3回見開きにしながら読んでいらっしゃいました。
後でここがわからないと言われたところでは「ハァ!?」
みたいなかんじで目を見開いてらしたりι(笑…)

読まれてる間って緊張するらしいですが私は何とか心の準備をしておりました。

読み終わったあとはネムキをよんだことあるかとか、何作品目ですかなんて話をしました。
それから批評に入りました。

レベル的にはまだまだですと。雑ですと。まずざっくりやられました。

「アンコール」が一番解ったそうで。(汗)進行に感情が乗っかっているからだそうで
「他の二つは言いたい事がよくわからない」
と言われ、えーとこんな感じで書いてみたんですがと説明してみました。
「設定テーマはわかるけど、もう一歩踏み込まないと」
と返されました。

「主人公に共感させないと。状況、気持ちで。」
例えばバンジージャンプはお好きですか、と突然聞かれてびっくりしました…。
「興味がある?無いよね?それを取り扱った漫画があるとしたら、主人公がどんなにそれが好きかとか、どんな風に面白いのかとか、描いてないと解らないでしょう?
見せてもらったものは、そう言うのが描かれてないんです」と。
はー・・・。猿でも解る勢いです。
気持ちをもっと表現してくださいねと言われました。理屈はわかるけど
動機が無いので嫌われかねないと…。
全体的に動機付けが弱いので物語のために出てきた感じがしますと。
「理想だけだと偽善なだけですよ」とおっしゃられました・・。

「ファンタジーは説明すればリアリティが出ますけど反比例してかったるくなるんですよね。」
説明しなきゃいけないけどすればするほどかったるくなる、と繰り返し仰っていました。
でも説明してないから色んな疑問を考えてしまうよと。
こんな疑問が湧くんだけど、とたくさん質問をされて、うわっ私何にも考えてない!!(ダメじゃん…)
「わからないから、都合がいいように見えるんですよね。きちんとそういうとこを描かないと
テーマのために出てきたように見えますよ
ぐっさり…。入れたつもりのものはここで示したつもりだったんですけど、と聞いてみても
解らないよこれじゃって言われました…。がーん・・・。

「テーマが入る以上最後はしめないといけないです。」

「もっと描きたいものを追求してください。
読んだ人がどういう風に感じるか意識して、
読ませるのにどう表現するか考えるべきです」

「必要なものがかけなかったらP数にあってないですよ。」
よく言われるこの言葉が初めてみにしみました…。

>画面について
「背景がよくないですね。暮らし振りが見えてこないです。酷いと冷めてしまいますよ。」
書き流してるようだとばっちり指摘されました…。絵の雰囲気に合った背景を描きましょうと。

「上手くかけてるのと描き飛ばしてるコマの差が激しいですね。
描いてて面白くないコマを描き飛ばしているように見えます。均等に描きましょう」
またまたぐっさり指摘…。全部出ちゃうものなんですね。怖ッ。

「線の強弱をもっとつけましょう。立体感があまり無いです。ミリペンで絵を描かれますか?
そんな感じがします。ペンの使い方も未熟です。書き込みを増やしましょう。
トーンが上手くつかえてないので白っぽいです。でも多く使いすぎるとぺたっとするので
気をつけてくださいね。削りはもっと練習しましょう。
ペンの手数を増やしましょう。タッチは手馴れてないですね。
表情はいいですが骨格・・・体の描き方がぎこちないです。
ふきだしは長いところがきつくなりがちですね。つめて書いてるところ(※姫谷は下が狭くなると急にセリフをつめて書き出す癖がある…)はきついです。」

>印象に残った一言。テーマの話をしていたときですが
こうした方がいいって言うのは無いので、もっと考えてください。
と仰られました。考えてないですね私。すいませんすいません。


まだ持ち込みいかれるんですか?がんばってくださいね、と言われごあいさつをし
エレベーターにのりました。
時間は1時間半くらいだったと。
すごく詳しく丁寧にご指導いただいて感激でした。メモってたら終るの待ってくださって…!
ありがとうございました。
イラストファイルは出し損ねました…。

 

2社目:プリンセス(秋田書店)
一応本命。

飯田橋駅には15分くらい前に到着。かなり、ギリギリです。(汗)雑誌についていた地図を頼りに
駅周辺をうろうろしていると「秋田書店」の看板は見えるものの肝心の入口が見つかりません。
そんなうちに5分前に。コレはヤバイ!と編集部に電話。「近くまで来てるんですけど道がわからないので少し遅れます」
…と。今いる地点を説明して道を教えてもらいました。ちなみにS嬢がいなかったら反対方向に行ってました(汗)
3分くらい遅刻…。受付嬢に持ち込みの旨を伝え、エントランス横のテーブルで待たされました。しばらくして編集F井氏到着。


わかりにくい、説明してない、説明できてない、読者を意識していない、
「わかっているでしょ」で進んでいる、

そんな言葉のオンパレードで…。ああっ!!痛い!痛いです!(苦笑)

全体的な批評と作品個別の批評とどちらがいいですかと言われたので
個別にお願いしました。

情報の出し方を考えましょうと仰られました。
不思議なものはどんなものですって説明できてない
中途半端なんだそうで…。舌足らずですと。ネムキと同じ疑問を投げかけられたり。
その浮かぶ疑問を「わかっているでしょ?」みたいな感じで、説明せずに進んでいると…。
雰囲気だけじゃなくて、絵とかで説明しましょうとグッサリ指摘されました…。
知らない人がいるのを意識しましょうと、繰り返し言われました。
中盤の説明が後半の盛り上がりにかかってきますからと。
あと、言う言わないの描き方で展開が違ってきますと。
重要な情報を出すのが遅いとも指摘されました。全然気づいてなかったです…。
そういえば言って無かったよ!みたいな感じで…。とほほ。

>キャラクター
やっぱりここでも動機付けが弱いことを指摘されました。
「エゴイズム〜」のほうでは矛盾が生じてキャラクターがまとまっていないと。
「アンコール」のほうではラストが軽く思えてしまうと
自分だったらどういう人を応援したいか、エンターテイメントのキャラ立てを考えましょうと
仰いました。
あとやっぱりわからないので行動やセリフの見せ方で人物紹介しましょうと…。
1本で終るんじゃなくて、そのキャラで別の話が読みたいと思えるキャラを作りましょう
と仰られました。
女子が主人公なのはいい感じですといわれました。

>絵
背景が白いので密が薄いならまんべんなく。
ペンタッチはまだまだ。
笑い方が画一的
デッサンはまだまだですね。アオリが狂いがちです。
思春期の中高生が興味を持てる絵柄を研究してください。
口が同人っぽいです。少女誌と幼年誌の境目は口だと思うので。
線にこだわると他がおろそかになるので気をつけましょう。

>表紙
表紙は映画ポスターな感じで。ウリを元にして訴えかけましょう
キャラ同士のからみとか、シュチュエーションを想像できるような。

>今後の作品について
「ファンタジーでテーマを入れてやる人は多いので現代モノでも一味違うのよみたいなものを
思春期の悩みは楽しめないものが多いので楽しめるものを。
まだ武器が無いですね。得意な所を見せられるものを創りましょう。」
学園物とかどうでしょうみたいなことをちらりと言われてみたり。
プリンセスでは今までのプリンセスに無いものを求めているそうです。
ずっと次はボケたい!!楽しいものを描きたい!と思いつつ出来なかったので
次はコメディを描きたいんですけど、と相談してみました。
たまたま原稿を入れていたファイルの中に友人に頼まれて描いた同人原稿がありましたので
いままでこんなのばっかりかいてたんですけどーと見せてみたり…。(恥)
ぶっちゃけ何しに東京行ったかってオンリーイベントに…。(汗)
同人ギャグはネタをずらして笑わせる感じなのでキャラがどうやって笑わすかだと思います、
と言われました。またギャグとコメディは微妙に違いますよねと。

本命だったのでこっそりと聞いてみました。「自分はプリンセスに向いてますか?」
向き不向きは自分次第だと思いますよ
と言うお答えが…。印象に残った言葉でした。

ありがたいことに、こんなへっぽこの原稿、新作が出来たらまた見ますよと言われたので
山口なんで電話でもいいですかーなんて話をしてご挨拶をして別れました。
1時間くらいでした。こゆかった…。でもネムキでかなりわかりやすく
頭を慣らして頂いてたのでばっちりでした。読者を意識してってところが
強く加わりました。

 

3社目:なかよし(講談社)
魔女っ子好きなのでどうなんだろうと思い試しに(以下略)。

護国寺駅には25分前に到着。すっごい!講談社直通入口があるのですネ!と感動してみたり。建物、HPで見るよりは
小さい感じがしました。でもなんかゴーカ…!!さすが大手。
大手なのでさぞ見ていただく時間も短いと思いビクビクしながら乗り込む。受付嬢に持ち込みの旨を伝え、番号札をつける。
「なかよし編集部は、13階です」
13階に到着。正面に編集部ガイドがあるのですがなかよしの文字が見つからない。?マークを飛ばしつつおそるおそる
フレンドあたりの編集さんに聞いて見る。
「なかよしは12階ですよ」

・・・・・・おのれ受付嬢・・・!(涙)
階段が見当たらないのでぼんやりエレベーターが来るのを待ってみる。
なんだか田舎モノにはむなしいです…。階段無いんですか・・・?
今度こそ編集部へ到着。ガイドの裏の応接コーナーみたいな所で原稿を見ていただく。

…原稿見るの、早ッ!!
1ページ辺り1秒もかかってないとおもいます。
それはもう、だららららららっ!!!と机に3作品がきれいに並べられました…。
うわーなんか持ち込みに来たなあって感じ(笑)

時間、5時半くらいに出ないと不味いんですが大丈夫ですか?と聞くと
あー大丈夫ですよ大体20分で終りますからと。
本当に20分くらいで終りました。(爆)わからないをまたひたすら連呼され…。(しくり)

*批評*
エピソードが無い、具体的に欠ける。
年齢・世界観・生活・人間関係を伝えないまま話が進んでいる
作ったものに対してわからせる努力を。
キャラの事が全く分からないのでわけわからなくなってしまう
何がきっかけでこうなるのか、(動機)読んでてわからない。
過程も描けていない
地味でおとなしい感じ

絵柄→地味なのでもっと可愛く
瞳の書き方も寂しい
作家さんを研究して(同じ絵は2人はいらない)

見せる工夫→引きゴマのあとに印象に残るコマを

画力不足・描線が硬い。テーマは見せ方。
日記みたい・かきたい事を描いているだけに見える。

これ入れたらダレルかなと思って省いてみたんですが、と言うと
(初めて女の人だったので少し言いやすかったのかもしれない…)
笑ってだれませんからもっと親切に描きましょうといわれました。

16Pなら起承転結は4Pくらいでエピソードを入れていくのが理想的と。

とにかくズバズバ言われまくりでした。
地味カワはだめですか…。一番イタかった・・・。
自分の感想を聞いたS嬢のお言葉→「なんか読者の感想をそのまま伝えてる感じだよね」
これから、ですね。がんばってくださいね、と。

あ、なかよしは投稿のジャンル問わないそうです。自分の漫画
対象年齢大丈夫ですかって言ったら
そう言われました…。いいのか・・・?

以上で空港に戻りました。
なんかこんなへっぽこの漫画に時間を割いて親身になってアドバイスをくださり、ご指導くださりありがたく、
また自分がどんなにレベルが低いか(面白くないなーと思いつつもどうしたらいいかわからず・・・)わかって
申し訳なくなり。申し訳ないと思うならレベルアップして返さないとね!とS嬢といいながら東京を後にしました。
持ち込みは大変勉強になります。自分もトロいながらここはこんな感じで狙ったんですけどとか、
質問して効果的に出来ていないことを確認できました。おかげさまでふっきれ、
次の作品は大変楽しく描かせて頂きました。
漫画家志望なら…行くべきだと思います…!東京の人、羨ましいです。私も年に1回は行きたいなあ。